■負の感情に支配されない力
私たちは日々、いろいろなことを考えて暮らしている。
ところが、平穏な日々の中ではサクサクと流れていた「考える」は、あるとき突然停滞し、解を導き出せなくなることがある。
会社の倒産といった重大事に直面した場合はもちろん、他人には些細に見えることでさえも、停滞は起こる。
早く解決したい、でもどうしていいかわからない・・・・・・。
思考の迷路に入りこんだ私たちは、強いストレス(負の感情)を感じることになる。
その状態が「悩む」である。
悩まない人生などない。
あったとしても恐らく豊かなものではない。
人は悩むことを通じて多くの知恵を獲得し、成長していくものだからである。
が、一方で、悩みすぎることが人を不幸にすることも私たちは知っている。
心を病む人もいれば、時には命を絶つ人さえいる。
■あるべき姿と現実のギャップの存在
そもそも「悩む」という現象はどのように発生するのだろうか。
「考える」とは、もともと「物事について、論理的に筋道を追って答えを出そうとすることであり、感情とは無縁な営みのはずだが、いつしか負の感情に支配される状況になっている。
「負の感情による支配」はどうやって起こるのか。
「悩む」は、私たちが現実の中に「問題」を認識したときに始まる。
ここでいう「問題」とは、本来あるべき姿を現実との間にギャップが存在することである。
「今月の売上げ予定が1億円で、実際は5000万円の場合、「足りない」というギャップが存在するゆえに、問題として認識されることになる。
この時点で「問題」はあくまでギャップが存在するという状況のことであり、考察対応であるにすぎない。
実際、縁もゆかりもない会社の話であれば、何ら感情を抱かずに原因を推測し、対策を考えることもできよう。
しかし、自分の経営する会社の話であれば全く別となる。
状況にもよるだろうが、焦り、不安、絶望などの負の感情が高波のように襲いかかる事態となる。
この問題が「自分にとって有害(脅威)だ」という認識が生じたためである。
これが「悩み」への最初の入り口となる。
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